
衣類の資源循環を目指して
アパレル産業において繊維製品が新しい衣料品にリサイクルされるのは1%未満と言われています。
アパレル産業では、繊維製品の多くが埋立・焼却処分されており、新しい衣料品にリサイクルされるのは1%未満とも言われています。
衣類品のリサイクルをするうえでは、付属品を含め異なる素材が多く使われていることが課題の一つです。したがって、衣類をリサイクルし易い設計にすることが求められ始めているのです。ファスナーは金属、樹脂、繊維など様々な種類の材料を使って生産されるため、必然的にこれまでリサイクルの邪魔物となってしまっていた事実がありました。

YKK はファスナーメーカーとして、繊維から繊維へのリサイクル実現に貢献したいと考えています。
これまでリサイクルの邪魔者となってしまっていたファスナーの現実を変えるため、YKKは1歩を踏み出し始めています。
ファスナーもできる限り衣類と同じ素材で作ることができれば、衣類と一緒にリサイクル投入してもらえるはずです。

射出成型用のPET素材を独自開発しました。
PET材をファスナー材料として射出するのは初めての経験だったため、生産上の困難がありました。
そういった困難を一つ一つ解決していくことで、PET材をファスナーのより多くの部材への使用を実現しました。今後もより良い技術の確立に向け開発を進めていきます。

アピールポイント①

PETガーメントのリサイクルのし易さに貢献
衣類と同じ素材で統一するため、ほとんどの部材がPETでできています。(※スライダーは金属製、フィルムはPBT 系の素材を使用しています。)
アピールポイント②

再生材の使用
多くの部分に再生PETを使用しています。再生亜鉛合金スライダーと組み合わせると約98.5%の再生材比率を実現します。(※60cm、EA8スライダーを使用の場合。詳細はお問い合わせください)
アピールポイント③

耐久性を重視し金属スライダーを採用
スライダーは耐久性や分別を重視して金属製にしています。最終製品の長寿命化に貢献することが、易リサイクルと同様に大切であると考えています。
アイテムバリエーション
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サーキュラリティ
YKKの循環型商品は、使い終わっても廃棄せず、再利用や再資源化をすることで次の資源循環に繋ぐことを目指しています。
従来の、資源採掘から生産、消費、廃棄(Take、Make、Waste)という直線的な経済システムから脱却し、資源を循環させることで使用済み商品に新しい価値を生み出します。
循環型商品を選ぶことは、限りある資源を守るとともに、CO2排出量やエネルギー使用量の削減に貢献できる選択肢となります。

VISLON® NATULON® ECONYL® 再生ナイロン使用
ECONYL® 再生ナイロンで作られており、ナイロン製の衣類向けに、使用後は原材料に戻してリサイクルで
きるように開発されています。


